判定日hCGの基準値と妊娠継続率

体外受精胚移植後の妊娠判定日は何日目か

3週5日(2日目初期胚移植から10日後、3日目初期胚移植から9日後、胚盤胞移植から7日後)もしくは4週0日(2日目胚移植から12日後、3日目胚移植から11日後、胚盤胞移植から9日後)に血液検査で妊娠を判定する施設が多いです。

基準値

概ねですが、3週5日ではhCG 50、4週0日ではhCG 100 mIU/ml以上でしっかり着床したと判断できます。これらの数値をいわゆる基準値としている施設が多いです。

妊娠継続率

判定日のhCG値が3週5日ではhCG 50、4週0日ではhCG 100 mIU/ml程度あれば妊娠継続率は高いと期待できます。10や20など低い数値であるほど流産や生化学的妊娠で終わる可能性は上がってしまいます。反対に200や300など高い数値であっても妊娠継続率はさほど上昇しないとする報告は多いです。また、陽性であっても判定日付近は特別な症状はないことが多いです。症状で継続率を判断することはできません。

hCGが低い

妊娠初期のhCG値は伸び率や増え方が大切で、約1.5-1.9日で2倍になれば順調に発育していると判断できます。おおよそ5日間でhCG値が10倍に推移すれば順調です。
数値が低く増え方がゆっくりな場合は異所性妊娠(子宮外妊娠)が原因のこともありますので、自己判断で諦めるのではなく、最後まで医師の診察を受けるようにしてください。

hCG注射の影響

妊娠判定の注意点ですが、排卵誘起(トリガー)にオビドレルなどhCG注射を使用した場合は、おおよそ1週間ほどhCGが検出され続けてしまいます。この間は尿の妊娠検査薬も陽性になります。

低いhCG、その後

グレードCCの胚でも、hCG値が一桁でも、少量の出血があっても無事出産できた方は実際にみてきました。遅延着床といって着床まで少し時間がかかってしまう場合もあるようです。また、尿判定は判定日が早いと検出されないことも多く、フライングで陰性でもその後陽性が判明することがあります。ホルモン補充周期の場合は、自己判断でホルモン剤を止めることは絶対にしないでください。

アメブロ判定日hCGシリーズ
フライングhCG尿判定シリーズ
グラフや表で詳しく解説しておりますので、アメーバブログ(アメブロ)もご参照ください。

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